小・中学校においては、特別支援学級や通級指導教室が必要に応じて設置され、個々のニーズに応じた支援が受けられる体制が整っていますが、高等学校においては、特別な教育的支援が必要な生徒を含め、全ての生徒が同じ学級の中で教育を受けている現状から、高等学校における特別支援教育の充実が大きな課題となっていました。
そこで、平成23年10月に県教育委員会が策定した「長崎県特別支援教育推進基本計画」の中で、高等学校における特別支援教育の充実について、「発達障害を含む特別な教育的支援を必要とする生徒に対応するために、実践的研究等を通して一人一人の教育的ニーズに応じた指導・支援の充実を図ること」とし、平成24年度からの3年間、県立高等学校3校で実践研究に取り組んできました。そして、3校の実践の成果を全ての高等学校に浸透させ、各学校において特別支援教育に組織的に取り組んでいただくことを目的として本ガイドブック(実践研究編)を作成しました。
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